少額の請求には、放っておいてよいものと、すぐ連絡すべきものがあります。見分ける必要があります。
放っておいてよい型:カードの有効性確認
サービスにカードを登録したとき、そのカードが使えるかを確認するために少額の請求が立つことがあります。
- PayPalは、カードの有効性を確認するため少額の請求が一時的に発生し、4桁のPayPalコードが付くと案内しています。確認が完了すると取り消されます
- OpenAIは、APIの支払い方法を更新した際の少額の請求について、一時的な与信確認であり最大3日程度でカードから解放されると案内しています
特徴:カードを登録した直後に1回だけ、金額は1円〜数百円、しばらくすると消えます。
詳しくは少額のカード有効性確認で扱っています。
すぐ連絡すべき型:盗まれた番号を試されている
盗まれたカード番号が使えるかどうかを、少額の決済で試す手口があります。
金額が小さいのは、カードの持ち主に気づかれないためです。使えることが確認できると、そのあと高額の利用が始まります。
特徴:
- カードを登録した覚えがない時期に始まる
- 見覚えのない加盟店名で、同じ金額が短い間隔で複数回立つ
- 海外の加盟店であることが多い
- 消えずに残り続ける
JCBは、少額の不正利用について「数百円程度の少額の不正利用であっても、サブスクリプションサービスのように毎月の支払いが発生する場合には、年単位で見れば大きな出費になります」としたうえで、定期的な利用明細の確認を習慣にすれば早めに気付けると案内しています。
見分ける手順
- 直前にカードを登録したか思い出す — 登録した覚えがあれば、有効性確認の可能性が高くなります
- 加盟店名を確認する — 有効性確認なら、登録したサービスの名前と結びつきます
- 消えるかどうかを見る — 有効性確認は数日で取り消されます。翌月の明細にも残っていれば、確定した請求です
- 回数と間隔を見る — 同じ金額が短い間隔で何度も立っていれば、試されている可能性があります
少額でも放置しない
金額が小さいと「もういいか」と思いがちですが、次の2つの理由で放置は不利になります。
1. 補償には期限がある
不正利用の補償は、各社とも届け出から2か月前後までしか遡れません。少額を見過ごしているあいだに期限が過ぎると、そのあとの高額利用まで含めて対応が難しくなることがあります。
2. 同じ番号がまだ使える状態にある
試されている段階で止めれば、被害はそこで終わります。番号が有効なまま放置すると、次に来るのは高額の利用です。
連絡するとき
カードの裏面、またはカード会社の公式アプリに記載された番号へ連絡してください。伝えるべき内容はカード会社へ連絡するとき、何を伝えればよいかにまとめています。
なお、少額の請求を知らせる「ご利用のお知らせ」メールが届いた場合は、そのメール自体が偽物である可能性もあります。本物か偽物かの見分け方もあわせてご確認ください。