明細に同じ名前が2行並んでいると、まず二重払いを疑います。しかし実際には、事業者が公式に説明している型のどれかであることがほとんどです。
型は5つあります。上から順に確認してください。
型1:支払いに失敗して、もう一度請求された
1回目の決済が通らず、期間を空けて再請求されると、明細には両方の記録が残ることがあります。
ABEMAは公式に「有料の視聴プランのお支払いに問題があった際、一定の期間内に再度請求をします」と案内しています。期間中に解決できなかった場合は、プランが利用できない状態になります。
見分け方:金額が同じで、日付が数日から2週間ほど離れています。片方が取り消されているか、サービス側の支払い履歴で確認してください。
型2:与信の通知と、請求確定の通知が別々に届いている
カード決済は「使えるかどうかの確認(与信)」と「請求の確定」が別の処理です。カード会社によっては、それぞれで通知が飛びます。
楽天モバイルは公式に、毎月11日〜13日ごろに前月分がカード利用料金へ計上され、下旬から翌月上旬に前々月分が口座から引き落とされると説明しています。カード会社がいったん立て替えるため通知が複数届き、楽天カードでは設定によってメールが複数回届くことがあるとも案内しています。
見分け方:対象の月が違います。カードに載った月と、口座から引かれた月がずれているだけです。
型3:請求先が複数に分かれている
家族の回線やアカウントをまとめている場合、内部的には別々の請求として処理されていることがあります。
mineoは、請求先が複数あるとマイページ上で【請求1】【請求2】…と分かれて表示されると案内しています。有料コンテンツの分は「個別決済(コンテンツ)」としてさらに別枠です。カード明細ではどれも同じ「オプテージ利用料金」で並びます。
見分け方:金額が違います。サービス側の請求内訳を開けば、どの回線・どの契約の分かが分かります。
型4:契約が2つある
同じサービスでも、契約した場所が違えば別々の契約として管理されます。
OpenAIは、ChatGPTのサブスクリプションが購入元のプラットフォーム(App Store・Google Play・chatgpt.com)ごとに管理されるとし、片方を解約する前にもう片方で契約すると同時に複数の料金を支払うことになる可能性があると明記しています。
とくに分かりにくいのが、Appleの支払い失敗をきっかけに二重になる型です。Appleの更新が失敗してもサブスクリプションは自動で解約されず、Apple側は復旧を試み続けます。その状態で別の場所で契約し直したあとにAppleの支払い方法を更新すると、Appleが未払い分を回収して更新するため請求が重なります。
見分け方:3か所すべての契約一覧を開いてください。1か所だけ見て「無い」と判断すると見落とします。
型5:あとから差額だけが請求された(追徴)
最初に引き落とした金額より、店舗からの売上請求額が多かった場合、その差額だけが後日請求されることがあります。
Kyashは、追徴が起きる場合として次を挙げています。
- 海外のオンラインショップで、為替の変動により売上請求時の金額が増えた
- 登録時は1円などの少額しか引き落とされず、あとから利用料の請求が発生した
- 登録・利用の時点では請求されず、あとから売上データが到着した
- 商品購入後にオプションを追加して、最終的な売上金額が高くなった
見分け方:2件目の金額が小さく、1件目との合計がちょうど請求額になります。
二重払いだった場合
上のどれにも当てはまらず、同じ日・同じ金額の請求が2件ある場合は、加盟店側の操作ミスの可能性があります。
楽天カードは、端末機の故障などで複数回の処理操作が行われた例を挙げ、現地のカード会社に対して請求取消の申し立てを行うと案内しています。この場合の窓口はカード会社です。
まずサービス側へ問い合わせ、取り消し済みという回答なのに消えない場合はカード会社へご連絡ください。